データセンターやIPトランジット事業者では、帯域を「95パーセンタイル」で課金することがよくあります。95パーセンタイル課金、またはバースト課金とも呼ばれます。複雑に聞こえますが、ルールはシンプルです。トラフィック速度を定期的に計測し、最も多い上位5%の計測値を除外して、残った中で最も高い値を課金対象とします。本ガイドでは、この数値の計算方法、固定ポート型や月間転送量型との違い、サーバーパネルでのトラフィックグラフの読み方を解説します。
実際には、短時間のバーストは課金に影響しません。毎晩1時間ポートを使い切るバックアップは月に約30時間で、除外される36時間を下回るため、料金は上がりません。一方、月に約36時間を超えて高いトラフィックが続くと、料金に反映されます。
| 使用パターン | その速度での時間 | 95パーセンタイルへの影響 |
|---|---|---|
| 通常時のトラフィック 約80 Mbps | 月の大半 | ベースラインを決める |
| 夜間のピーク 150 Mbps | 1日4時間、約120時間 | 36時間を超えるため、95パーセンタイルは150 Mbps付近になる |
| 夜間バックアップ 900 Mbps | 1日1時間、約30時間 | 36時間未満のため、除外される |
事業者の計測方法は次の3つのいずれかで、どれに該当するかは契約に記載されています。
| 方式 | 課金対象 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 固定ポート(専有帯域・トラフィック無制限) | 24時間365日使える100 Mbpsなどのポート速度 | 安定して予測しやすいトラフィック、予算管理が容易 |
| 月間転送量(例:10 TB) | GBまたはTB単位の総データ量 | 平均使用量が少なく、ときどきスパイクがある場合 |
| 95パーセンタイル(バースト課金) | コミット帯域と、それを超えた分の95パーセンタイル | 大容量で変動の大きいトラフィック:CDNノード、IDC再販事業者、ストリーミング |
Mbpsとデータ量の違いについてはMbpsとMB/sの違い、帯域と月間トラフィックで解説しています。
クライアントエリアでサーバーを開き、Server details → Trafficに移動します(専用サーバーコントロールパネルガイドを参照)。
Bandwidth & TrafficカードのLive inbound / Live outboundの行には最新のサンプルが表示され、30秒ごとに更新されます。
監視ツールからエクスポートしたデータなど、1行に1つのMbps値が並んだサンプルがあれば、95パーセンタイルは1行のコマンドで求められます。
# samples.txt: one rate per line (Mbps), e.g. 5-minute averages for a month
sort -n samples.txt | awk '{a[NR]=$1} END {i=int(NR*0.95); if(i<1)i=1; print "95th percentile:", a[i], "Mbps of", NR, "samples"}'
Linuxで独自にデータを収集するなら、vnstatで長期の履歴を取得できます。インストール方法はLinuxサーバーの監視をご覧ください。
rsync --bwlimit=20000(KB/s)。月の合計で約36時間未満であれば上がりません。それらのサンプルは除外される5%に含まれるためです。固定ポートのプランでは、スパイクは単にポート速度で頭打ちになります。
選択した期間内のサンプルのみで計算されるためです。請求期間は1か月単位なので、月間の値で比較してください。
スイッチポートによっては、トラフィックサンプルが報告されない場合があります。チケットを作成していただければ、該当ポートのデータ収集状況を確認します。
上記の手順で解決しない場合は、サポートチケットを作成してください。IMIDCの24時間365日対応の技術チームがサポートします。サーバーIPとトラフィックグラフのスクリーンショットを添えていただくと、より迅速に原因を特定できます。