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95パーセンタイル課金とは?帯域課金の計算方法とトラフィックグラフの読み方

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目次

データセンターやIPトランジット事業者では、帯域を「95パーセンタイル」で課金することがよくあります。95パーセンタイル課金、またはバースト課金とも呼ばれます。複雑に聞こえますが、ルールはシンプルです。トラフィック速度を定期的に計測し、最も多い上位5%の計測値を除外して、残った中で最も高い値を課金対象とします。本ガイドでは、この数値の計算方法、固定ポート型や月間転送量型との違い、サーバーパネルでのトラフィックグラフの読み方を解説します。

ご利用サービスの課金方式は、ご注文内容または契約書でご確認ください。IMIDCの専用サーバーの多くは固定のポート帯域で提供されています。パネルに表示される95パーセンタイルのラインは、実際の使用状況と比較するための参考値です。

95パーセンタイルの計算方法

  1. スイッチが一定間隔(通常は5分ごと)でポートのトラフィック速度をMbps(メガビット毎秒)単位で記録します。
  2. 月末に、すべてのサンプルを高い順に並べます。30日間の月で5分ごとのサンプルなら、8,640個になります。
  3. 上位5%を除外します。432サンプル、つまり最も混雑した約36時間分のトラフィックです。
  4. 残ったサンプルの最大値が95パーセンタイルであり、これが課金対象の速度になります。

実際には、短時間のバーストは課金に影響しません。毎晩1時間ポートを使い切るバックアップは月に約30時間で、除外される36時間を下回るため、料金は上がりません。一方、月に約36時間を超えて高いトラフィックが続くと、料金に反映されます。

計算例

使用パターンその速度での時間95パーセンタイルへの影響
通常時のトラフィック 約80 Mbps月の大半ベースラインを決める
夜間のピーク 150 Mbps1日4時間、約120時間36時間を超えるため、95パーセンタイルは150 Mbps付近になる
夜間バックアップ 900 Mbps1日1時間、約30時間36時間未満のため、除外される

受信・送信・両方のどれで計測するか

事業者の計測方法は次の3つのいずれかで、どれに該当するかは契約に記載されています。

  • 受信と送信の高い方:方向ごとに95パーセンタイルを計算し、高い方を課金します。最も一般的な方式です。
  • 送信のみ:送信トラフィックが大半を占めるWebサイトやダウンロードサーバーでよく使われます。
  • 合算:サンプルごとに受信と送信を合計し、その95パーセンタイルを取ります。

95パーセンタイルと他の課金方式の比較

方式課金対象向いている用途
固定ポート(専有帯域・トラフィック無制限)24時間365日使える100 Mbpsなどのポート速度安定して予測しやすいトラフィック、予算管理が容易
月間転送量(例:10 TB)GBまたはTB単位の総データ量平均使用量が少なく、ときどきスパイクがある場合
95パーセンタイル(バースト課金)コミット帯域と、それを超えた分の95パーセンタイル大容量で変動の大きいトラフィック:CDNノード、IDC再販事業者、ストリーミング

Mbpsとデータ量の違いについてはMbpsとMB/sの違い、帯域と月間トラフィックで解説しています。

IMIDCパネルでトラフィックグラフを読む

クライアントエリアでサーバーを開き、Server details → Trafficに移動します(専用サーバーコントロールパネルガイドを参照)。

  • 青のエリア:受信トラフィック。ティール(青緑)のエリア:送信トラフィック。
  • 破線:選択した期間における各方向の95パーセンタイル。
  • オレンジの線:課金の目安となる合算の95パーセンタイル。
  • 期間ボタン(1hからAllまで):選択した期間で95パーセンタイルが再計算されます。月額請求と比較する場合は、1か月分を選択してください。
  • Latest / Average / Max(最新・平均・最大)の表:最大値が95パーセンタイルを大きく上回る場合は短時間のバーストがあり、平均値が近い場合はトラフィックが安定しています。

Bandwidth & TrafficカードのLive inbound / Live outboundの行には最新のサンプルが表示され、30秒ごとに更新されます。

自分で計算する

監視ツールからエクスポートしたデータなど、1行に1つのMbps値が並んだサンプルがあれば、95パーセンタイルは1行のコマンドで求められます。

# samples.txt: one rate per line (Mbps), e.g. 5-minute averages for a month
sort -n samples.txt | awk '{a[NR]=$1} END {i=int(NR*0.95); if(i<1)i=1; print "95th percentile:", a[i], "Mbps of", NR, "samples"}'

Linuxで独自にデータを収集するなら、vnstatで長期の履歴を取得できます。インストール方法はLinuxサーバーの監視をご覧ください。

95パーセンタイルを抑える方法

  • 重い処理をまとめて実行する:バックアップ、同期、大容量アップロードなどは、1日を通して分散させず、1日1時間未満程度の1つの時間帯にまとめます。
  • キャッシュと圧縮:gzipやbrotliを有効にし、静的ファイルはCDN経由で配信します。
  • 想定外のトラフィックを早期に発見する:侵害されたサーバーがスパムや攻撃トラフィックを送信すると、料金が上がるうえにIPがブラックリストに登録されるおそれがあります。Linuxサーバーが侵害されていないか確認する方法、ホストノードの場合は不正利用しているVPSを特定する方法をご覧ください。
  • 送信元で帯域を制限する:バックアップや同期ツールに上限を設定します。例:rsync --bwlimit=20000(KB/s)。

よくある質問

グラフに大きなスパイクがあります。料金は上がりますか?

月の合計で約36時間未満であれば上がりません。それらのサンプルは除外される5%に含まれるためです。固定ポートのプランでは、スパイクは単にポート速度で頭打ちになります。

期間を変えると95パーセンタイルが変わるのはなぜですか?

選択した期間内のサンプルのみで計算されるためです。請求期間は1か月単位なので、月間の値で比較してください。

グラフが空です

スイッチポートによっては、トラフィックサンプルが報告されない場合があります。チケットを作成していただければ、該当ポートのデータ収集状況を確認します。

上記の手順で解決しない場合は、サポートチケットを作成してください。IMIDCの24時間365日対応の技術チームがサポートします。サーバーIPとトラフィックグラフのスクリーンショットを添えていただくと、より迅速に原因を特定できます。

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