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はじめに

Dify・n8n・AIエージェントのサーバースペックおすすめ:AIワークフロー自社構築ガイド2026

12 ステップ 19 分で読めます 19 回閲覧 0
目次

Difyやn8nのセルフホストは、CPUサーバー1台で十分に始められます。Difyの公式最小要件はCPU 2コア・メモリ4GBで、本番運用なら4コア8GBからが目安です。n8n単体なら2コア2GBから動かせますが、公式のAIサンドボックス構成を使う場合は2 vCPU・4GB以上が必要です。IMIDCの韓国・台湾・日本VPSは、AIカスタマーサポート、AIエージェント、RAGナレッジベース、ワークフロー自動化、自社アプリ向けのモデルAPIゲートウェイといったAIアプリケーションのデプロイ先として利用でき、韓国VPSは月額$18.88から、台湾VPSは月額$18から、日本VPSは月額$28からです(最新価格は公式サイトをご確認ください)。前提として、貴社とエンドユーザーの双方が、利用するモデルプロバイダーの公式サポート国・地域に所在し、各社の利用規約を遵守する必要があります。

要点まとめ

  • Difyの公式最小要件:CPU 2コア以上、メモリ4GB以上、Docker 19.03以上、Docker Compose 2.24.0以上。本番では4コア8GB、SSD 40GB以上を推奨。
  • n8n:単体コンテナなら2コア2GBから。公式のDocker Compose一式(AIコードサンドボックス付き)は最低2 vCPU・4GBが必要。
  • Difyとn8nを同一サーバーで運用:4コア8GB以上。例:IMIDC韓国 KR-CLOUD-04(4コア/8GB/80GB SSD)、台湾 企業型(8コア/8GB/160GB SSD)。
  • IMIDCが提供するのはCPUサーバーのみです。ホスト型モデルAPIを呼び出すアプリや小規模なローカルモデルに向いています。大規模モデルの学習・推論にはGPUが必要ですが、IMIDCの製品ラインナップにGPUサーバーはありません。
  • 地域コンプライアンス:OpenAI、Anthropic、Google Geminiの公式ページを確認した結果、日本・韓国・台湾・米国・南アフリカはサポート対象、香港・中国本土・ロシアは対象外です。これらのAI APIを呼び出す業務に、IMIDCの香港・モスクワ拠点は推奨しません。

サーバーで実際に動くもの

Difyやn8nは「オーケストレーション層」です。ワークフロー、ナレッジベース検索、会話履歴、プラグイン、Webhookを担当し、推論そのものは通常OpenAI、Anthropic、Google Geminiなどのホスト型モデルAPIが行います。そのためサーバー負荷の主な発生源は次のとおりです。

負荷の発生源 主に消費するリソース 補足
Difyのコンテナ群(api、worker、web、PostgreSQL、Redis、ベクトルDB、Nginxなど) メモリ 公式Composeは十数個のコンテナを起動するため、まずメモリがボトルネックになる
RAGナレッジベース(文書解析、チャンク分割、ベクトル検索) メモリ+ディスク 文書が増えるほどベクトルストアも大きくなるため、SSD容量に余裕を
n8nのワークフロー実行 CPU+メモリ 同時実行数や、バッチ処理などデータ量の多いノードで負荷が上がる
モデル推論 外部API ホスト型APIを呼ぶ場合、ローカルの計算資源はほぼ使わない
ローカル小規模モデル(任意) CPU+メモリ CPU推論は速度に限界があり軽いタスク向け。大規模モデルにはGPUが必要

Dify・n8nの推奨スペック

「公式最小」はDifyとn8nの公式ドキュメントに基づき、「本番推奨」は一般的な中小規模チームを想定した目安です。実際はモニタリング結果で判断してください。

構成 公式最小 本番推奨 ディスク
n8nのみ(単体コンテナ、SQLite) 明記なし。2コア2GBで起動可 2コア/2〜4GB 20GB〜
n8n公式Compose一式(AIサンドボックス付き) 2 vCPU/4GB 4コア/8GB 40GB〜
Difyのみ 2コア/4GB 4コア/8GB 40GB〜、ナレッジが多ければ80GB以上
Dify+n8n同居 — 4コア8GB〜、チーム利用なら6〜8コア16GB 80GB〜
複数チーム/高同時接続/大規模ナレッジ — 専用サーバー、またはDBとアプリの分離 データ量に応じて設計

IMIDCのプランとの対応

価格は米ドル建て月額で、表示は最低価格です。最新価格は公式サイトをご確認ください。全VPSがSSD・ECCメモリ搭載、自動開通、24時間365日サポートと無料移行に対応しています。

韓国VPS(ソウル、KTネットワーク)

プラン 構成 月間転送量/ポート 用途 月額
KR-CLOUD-02 2コア/2GB/20GB SSD 1TB/100Mbps 軽量なn8n $28.88〜
KR-CLOUD-03 3コア/4GB/40GB SSD 2TB/100Mbps Difyの最小構成、検証環境 $38.88〜
KR-CLOUD-04 4コア/8GB/80GB SSD 3TB/200Mbps Difyの本番運用、Dify+n8n同居 $48.88〜
KR-CLOUD-06 6コア/16GB/240GB SSD 5TB/200Mbps チーム規模のDify+n8n、大規模ナレッジ $88.88〜

台湾VPS(台北)

プラン 構成 月間転送量/ポート 用途 月額
TW専業型 2コア/2GB/80GB SSD 1TB/80Mbps 軽量なn8n $38〜
TW商務型 4コア/4GB/120GB SSD 1TB/80Mbps Difyの最小構成 $48〜
TW企業型 8コア/8GB/160GB SSD 2TB/100Mbps Difyの本番運用、Dify+n8n同居 $68〜
TW旗艦型 16コア/16GB/320GB SSD 3TB/100Mbps チーム規模の運用、小規模ローカルモデルの検証 $78〜

日本VPS(東京)

日本VPSは1コア/512MB/20GBの月額$28〜から、16コア/16GB/240GBの月額$118〜まで。月間転送量は500GB〜5TBで、エントリープラン以外はLinux/Windowsに対応しています(最新価格は公式サイトをご確認ください)。Difyにはメモリ4GB以上のプランを、Dify+n8nの同居には8GB以上を選んでください。

さらに高負荷なら専用サーバー

複数部署での共用、大規模なナレッジベース、高い同時接続数が見込まれる場合は、IMIDCの日本・韓国・台湾の専用サーバー(月額$199〜)や米国ロサンゼルスの専用サーバー(月額$499〜、AMD EPYC 7002、メモリ128GB〜、NVMe SSD)も選択肢です(最新価格は公式サイトをご確認ください)。いずれもCPUサーバーであり、現在のIMIDC製品ラインナップにGPUサーバーはありません。

拠点の地域とAIプロバイダーの提供状況

設置場所はユーザーがどこにいるかで選びます。日本・韓国・台湾やアジア太平洋のユーザー向けなら、最寄りの拠点で問題ありません。下表は2026年10月に各プロバイダーの公式サポート地域リストを確認した結果です(IMIDCに拠点がある地域のみ掲載)。リストは更新されるため、本番公開前に改めてご確認ください。

IMIDC拠点 OpenAI API Anthropic API Google Gemini API AI API業務での利用
日本・東京 対象 対象 対象 推奨
韓国・ソウル 対象 対象 対象 推奨
台湾・台北 対象 対象 対象 推奨
米国・ロサンゼルス 対象 対象 対象 推奨
南アフリカ・ヨハネスブルグ 対象 対象 対象 推奨
香港 対象外 対象外 対象外 非推奨
ロシア・モスクワ 対象外 対象外 対象外 非推奨
中国本土(参考) 対象外 対象外 対象外 該当なし

コンプライアンスに関する注意:サーバーの所在地はアプリのデプロイ先にすぎず、モデルの利用資格を決めるものではありません。モデルAPIを利用する際は、貴社とアプリのエンドユーザーの双方がプロバイダーの公式サポート国・地域に所在し、各社の利用規約と利用ポリシーを遵守する必要があります。サーバー拠点を使ってプロバイダーの地域制限を回避しようとしないでください。

デプロイ前の準備

  1. VPSを開通し(Ubuntu 22.04/24.04 LTS推奨)、SSHでログインします(LinuxへのSSHログインを参照)。
  2. LinuxにDockerとDocker Composeをインストールの手順でDocker EngineとComposeプラグインを導入し、バージョンを確認します。
docker --version          # Difyは19.03以上が必要
docker compose version    # Difyは2.24.0以上が必要
  1. dify.example.com、n8n.example.com のAレコードをサーバーのIPに向けます。

Difyのインストール(公式Docker Compose)

以下はDify公式のセルフホスト手順に沿っています。公式では最新リリース版のクローンを推奨しています。

sudo apt update && sudo apt install -y git curl jq
git clone --branch "$(curl -s https://api.github.com/repos/langgenius/dify/releases/latest | jq -r .tag_name)" https://github.com/langgenius/dify.git
cd dify/docker
cp .env.example .env

git clone https://github.com/langgenius/dify.git だけでも動きますが、その場合はmainブランチの最新コードになるため、本番ではリリース版を使いましょう。

起動前に .env を2か所変更します。

# 1. 新しい鍵を生成し、デフォルトの SECRET_KEY を置き換える
openssl rand -base64 42
# 2. Dify同梱のNginxをローカルのみで待ち受けさせ、HTTPSはホスト側Nginxで処理
EXPOSE_NGINX_PORT=127.0.0.1:8080
EXPOSE_NGINX_SSL_PORT=127.0.0.1:8443

続いて起動します。

docker compose up -d
docker compose ps

ドメインをまだ設定しない場合は、デフォルトの80番ポートのまま http://サーバーIP/install にアクセスします。コンテナ起動後はすぐに管理者アカウントを作成してください。第三者に初期設定ページを先に使われるのを防ぐためです。

n8nのインストール(Docker Compose)

n8n公式ドキュメントには、単体コンテナの docker run と、Docker Compose一式(AIコードサンドボックスを含み、2 vCPU/4GB以上が必要)の2通りがあります。以下は公式の環境変数をもとに、Nginxの背後で動かす前提で簡素化したComposeファイルです。

mkdir -p ~/n8n && cd ~/n8n
nano compose.yaml
services:
  n8n:
    image: n8nio/n8n
    restart: unless-stopped
    ports:
      - "127.0.0.1:5678:5678"
    environment:
      - N8N_HOST=n8n.example.com
      - N8N_PORT=5678
      - N8N_PROTOCOL=https
      - N8N_WEBHOOK_URL=https://n8n.example.com/
      - WEBHOOK_URL=https://n8n.example.com/
      - N8N_PROXY_HOPS=1
      - GENERIC_TIMEZONE=Asia/Tokyo
      - TZ=Asia/Tokyo
      - N8N_ENFORCE_SETTINGS_FILE_PERMISSIONS=true
      - N8N_RUNNERS_ENABLED=true
    volumes:
      - n8n_data:/home/node/.n8n
volumes:
  n8n_data:
docker compose up -d

補足:n8nの新しいバージョンでは WEBHOOK_URL が N8N_WEBHOOK_URL に改名されました。旧変数も非推奨の警告付きで動作するため、両方書いておけば新旧どちらにも対応できます。タイムゾーンは業務の拠点に合わせて変更してください。手早く試すだけなら、公式の次のコマンドでも起動できます。

docker volume create n8n_data
docker run -it --rm --name n8n -p 5678:5678 -v n8n_data:/home/node/.n8n n8nio/n8n

NginxリバースプロキシでHTTPS化

詳しい手順はNginxリバースプロキシ+Let's Encrypt無料SSLをご覧ください。AIアプリでは2点に注意が必要です。Difyは応答をストリーミングするためプロキシのバッファリングを無効に、n8nのエディターはWebSocketを使うためUpgradeヘッダーを転送します。設定例:

server {
    listen 80;
    server_name n8n.example.com;
    location / {
        proxy_pass http://127.0.0.1:5678;   # Difyの場合は http://127.0.0.1:8080
        proxy_http_version 1.1;
        proxy_set_header Upgrade $http_upgrade;
        proxy_set_header Connection "upgrade";
        proxy_set_header Host $host;
        proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
        proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
        proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme;
        proxy_set_header X-Forwarded-Host $host;
        proxy_buffering off;
        proxy_read_timeout 300s;
        client_max_body_size 100m;          # ナレッジベースのアップロード上限
    }
}
sudo nginx -t && sudo systemctl reload nginx
sudo certbot --nginx -d n8n.example.com -d dify.example.com

セキュリティ対策チェックリスト

項目 対策
SSH rootのパスワードログインを無効化し、鍵認証とfail2banを導入
ファイアウォール 外部公開はSSH・80・443のみ。Dockerで公開したポートはufwのルールを迂回するため、アプリのポートはすべて 127.0.0.1 にバインド
初期設定 Difyの /install もn8nの初回アクセスも管理者を作成する画面なので、デプロイ直後に完了させる
機密情報 Difyのデフォルト SECRET_KEY を置き換える。モデルのAPIキーはプラットフォームの認証情報または .env にのみ保存し、.env は権限600にしてGitにコミットしない
アクセス制御 管理画面はオフィスIPのホワイトリストで制限し、外部公開するWebhookは必要なパスだけにする
バックアップ dify/docker/volumes とn8nの n8n_data ボリュームを定期的にバックアップ(暗号鍵を含むため、失うと保存済み認証情報を復号できない)
アップデート Difyとn8nのセキュリティ情報を確認し、バックアップ後に公式のアップグレード手順に従う
データ保護 ナレッジベースや会話ログには個人情報が含まれ得るため、現地の法令とプロバイダーの規約に沿って取り扱い・保管する

デプロイ後はサーバーベンチマークの方法でCPU・ディスク・ネットワークを確認し、docker stats で実際のメモリ使用量を見てプランのアップグレードを判断しましょう。

よくある質問 FAQ

Difyの最小スペックは?

Difyの公式要件はCPU 2コア以上・メモリ4GB以上です。最小構成でも動きますが、ナレッジや同時アクセスが増えるとメモリが不足しがちなので、本番では4コア8GBを推奨します。例えばIMIDC韓国 KR-CLOUD-04(月額$48.88〜、最新価格は公式サイトをご確認ください)です。

n8nにはどの程度のサーバーが必要?

n8nの単体コンテナなら2コア2GBから始められます。AIコードサンドボックスを含む公式Compose一式では、最低2 vCPU・4GBが必要です。ワークフローや同時実行が増えたらモニタリングをもとに増強しましょう。

Difyとn8nは同じサーバーで動かせますか?

はい。どちらもDockerで動き、ポートも競合しません(本記事ではDifyがローカル8080、n8nが5678)。ホスト側のNginxでドメインごとに振り分けます。4コア8GBからがおすすめです。

IMIDCのサーバーで大規模なローカルモデルを動かせますか?

IMIDCが現在提供しているのはCPUサーバーで、GPU製品はありません。CPUサーバーはホスト型モデルAPIの呼び出しや、量子化された小規模モデルによる軽いタスクに向いています。学習や大規模推論にはGPUサーバーが必要です。

香港やモスクワのサーバーで、OpenAI・Claude・Geminiを呼び出すAIチャットボットを運用できますか?

推奨しません。各プロバイダーの公式サポート地域リストでは、香港・中国本土・ロシアはOpenAI、Anthropic、Google Gemini APIの対象外です。AI API業務はサポート地域のユーザー向けに構築し、日本・韓国・台湾・米国などの拠点にデプロイしたうえで、各社の規約を遵守してください。

海外VPSへのデプロイにICPライセンスは必要ですか?

不要です。IMIDCの日本・韓国・台湾VPSは中国本土以外にあるため、ICP届出なしで開通後すぐにデプロイできます。

まとめ

AIワークフロー用サーバー選びのポイントはシンプルです。Difyはメモリ次第(最低4GB、快適に使うなら8GB)、n8nは同時実行数次第、両方を1台に載せるなら4コア8GB以上。拠点はユーザーに近い場所を選び、ユーザーと自社がモデルプロバイダーのサポート地域にいることを確認しましょう。導入はIMIDC韓国VPS、台湾VPS、日本VPSから。プラン選びに迷ったらIMIDCへのお問い合わせをご利用ください。

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