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中国本土のユーザーを対象にする場合、サーバーのCPUやメモリ以上に重要なのが回線です。香港やアジア太平洋地域の事業者はさまざまな回線名を掲げていますが、CN2 GIAとCN2 GTの違い、そして通常のBGP・163回線との差は、中国のネットワークが最も混雑する夜間に最もはっきり表れます。本記事では各回線の仕組みと特徴、購入前のテスト方法、選び方を解説します。
中国電信(China Telecom)は2つのバックボーンを運用しています。ChinaNet(AS4134)はいわゆる163ネットワークで、一般家庭向けトラフィックの大半を運びます。国際出口の負荷が高いため、ピーク時には国際通信の遅延やパケットロスが増えがちです。CN2(AS4809)は次世代のプレミアム網で、利用率が低く遅延が安定している分、料金も高くなります。
トレースルートでは、202.97.x.x のホップは163、59.43.x.x のホップはCN2と見分けるのが一般的です。
CN2 GIA(Global Internet Access)は、海外データセンターからユーザーの省まで往路・復路ともAS4809を通ります。中国電信向けでは夜間ピークに最も安定した選択肢で、帯域コストも最も高くなります。
CN2 GT(Global Transit)は国際区間をCN2で運び、中国国内では163に引き渡します。通常の163より多くの時間帯で明らかに良好ですが、国内区間を一般トラフィックと共有するため混雑時は遅延が増えることがあります。
一般的な国際BGP帯域は163経由で中国電信ユーザーに届きます。安価で日中は問題ありませんが、夜間は遅延の増加や目立つパケットロスが起きやすくなります。
中国移動のユーザーにはCMI(China Mobile International)経由が適していることが多いです。中国聯通ではAS9929がプレミアム網、AS4837(169バックボーン)が標準網で、標準網でも概ね良好です。質の高い「3キャリア最適化」回線は、電信・聯通・移動それぞれに適した経路を選びます。
| 回線 | バックボーン | 夜間ピーク | コスト目安 |
|---|---|---|---|
| CN2 GIA | 全区間AS4809 | 最も安定 | 高 |
| CN2 GT | 国際区間CN2、国内163 | 概ね良好、多少の変動あり | 中 |
| BGP・163 | AS4134 | 遅延・ロスが増えやすい | 低 |
| CMI | 中国移動国際 | 移動ユーザー向けに良好 | 中 |
| 聯通9929・4837 | 聯通プレミアム/標準 | 9929は安定、4837は概ね良好 | 中/低 |
インターネットの経路は非対称で、中国からサーバーへの往路と、サーバーから中国への戻りルートは異なることがよくあります。Webページ、ダウンロード、動画、ゲームのアップデートなど大半のデータはサーバーからユーザーへ流れるため、戻りルートが体感品質をほぼ決めます。「CN2」とうたっていても、聯通や移動への戻りは通常回線だったり、夜間の電信向けが163経由になったりすることもあります。3キャリアそれぞれの確認方法はサーバーの戻りルートをテストする方法をご覧ください。
テスト用IPを入手し、中国本土のPCから次のコマンドを実行します。午後に1回、北京時間20:00〜23:00にもう1回測るのが理想です。
ping -c 100 203.0.113.10
mtr -rwc 50 203.0.113.10
nexttrace 203.0.113.10
besttrace -q 1 203.0.113.10
59.43.x.x(CN2)か 202.97.x.x(163)かを判断できます。戻りルートを確認するには、テストサーバーにログインし、ユーザーがいる省の電信・聯通・移動のIPへそれぞれトレースします(例のアドレスは実際のものに置き換えてください)。
mtr -rwc 50 198.51.100.20
nexttrace 198.51.100.20
ツールの使い方の詳細は速度テストとトレースルートのガイドを参照してください。
IMIDCでは、香港・ロシア・米国(ロサンゼルス)のサーバーに中国向けCN2回線があり、日本のサーバーはCN2最適化回線、韓国のサーバーはKTネットワーク、台湾のサーバーは台湾のネイティブIPを提供しています。その他の地域はそれぞれの地域のユーザー向けのため、中国からのアクセスが重要な場合は事前にテストしてください。
空いている時間帯は同程度のこともあります。差が出るのは主に夜間ピークや混雑時の安定性です。
pingはパケットが小さく、別の経路を通ることもあります。mtrでロスを確認し、戻りルートもテストしてください。ページのデータはサーバーからユーザーへ流れるためです。
通常は不要です。CN2は主に中国本土からのアクセスを改善するもので、他の地域向けなら適切な場所の通常BGPで十分なことがほとんどです。
nexttraceやbesttraceを双方向で実行し、各ホップのASNを確認します。AS4809や59.43.x.xはCN2、AS4134や202.97.x.xは163を示します。
テスト結果の読み方やロケーション選びでお困りの場合は、サポートチケットを送信してください。IMIDCの24時間365日対応チームが回線を確認し、適したサーバーをご提案します。