ESC

Start typing to search across invoices, services, domains, tickets, and more...

Search... Ctrl+K
ネットワーク・IP

CN2 GIA・CN2 GT・BGP回線の違いと選び方

5 ステップ 7 分で読めます 9 回閲覧 0
目次

中国本土のユーザーを対象にする場合、サーバーのCPUやメモリ以上に重要なのが回線です。香港やアジア太平洋地域の事業者はさまざまな回線名を掲げていますが、CN2 GIAとCN2 GTの違い、そして通常のBGP・163回線との差は、中国のネットワークが最も混雑する夜間に最もはっきり表れます。本記事では各回線の仕組みと特徴、購入前のテスト方法、選び方を解説します。

中国電信の2つのバックボーン:AS4134とAS4809

中国電信(China Telecom)は2つのバックボーンを運用しています。ChinaNet(AS4134)はいわゆる163ネットワークで、一般家庭向けトラフィックの大半を運びます。国際出口の負荷が高いため、ピーク時には国際通信の遅延やパケットロスが増えがちです。CN2(AS4809)は次世代のプレミアム網で、利用率が低く遅延が安定している分、料金も高くなります。

トレースルートでは、202.97.x.x のホップは163、59.43.x.x のホップはCN2と見分けるのが一般的です。

主な回線の種類

CN2 GIA

CN2 GIA(Global Internet Access)は、海外データセンターからユーザーの省まで往路・復路ともAS4809を通ります。中国電信向けでは夜間ピークに最も安定した選択肢で、帯域コストも最も高くなります。

CN2 GT

CN2 GT(Global Transit)は国際区間をCN2で運び、中国国内では163に引き渡します。通常の163より多くの時間帯で明らかに良好ですが、国内区間を一般トラフィックと共有するため混雑時は遅延が増えることがあります。

通常のBGP・163

一般的な国際BGP帯域は163経由で中国電信ユーザーに届きます。安価で日中は問題ありませんが、夜間は遅延の増加や目立つパケットロスが起きやすくなります。

CMIと中国聯通9929・4837

中国移動のユーザーにはCMI(China Mobile International)経由が適していることが多いです。中国聯通ではAS9929がプレミアム網、AS4837(169バックボーン)が標準網で、標準網でも概ね良好です。質の高い「3キャリア最適化」回線は、電信・聯通・移動それぞれに適した経路を選びます。

回線バックボーン夜間ピークコスト目安
CN2 GIA全区間AS4809最も安定高
CN2 GT国際区間CN2、国内163概ね良好、多少の変動あり中
BGP・163AS4134遅延・ロスが増えやすい低
CMI中国移動国際移動ユーザー向けに良好中
聯通9929・4837聯通プレミアム/標準9929は安定、4837は概ね良好中/低

戻りルート(復路)が重要な理由

インターネットの経路は非対称で、中国からサーバーへの往路と、サーバーから中国への戻りルートは異なることがよくあります。Webページ、ダウンロード、動画、ゲームのアップデートなど大半のデータはサーバーからユーザーへ流れるため、戻りルートが体感品質をほぼ決めます。「CN2」とうたっていても、聯通や移動への戻りは通常回線だったり、夜間の電信向けが163経由になったりすることもあります。3キャリアそれぞれの確認方法はサーバーの戻りルートをテストする方法をご覧ください。

購入前のテスト方法

テスト用IPを入手し、中国本土のPCから次のコマンドを実行します。午後に1回、北京時間20:00〜23:00にもう1回測るのが理想です。

ping -c 100 203.0.113.10
mtr -rwc 50 203.0.113.10
nexttrace 203.0.113.10
besttrace -q 1 203.0.113.10
  • ping:最小値だけでなく、平均値と最小・最大の差を確認します。
  • mtr:50回の計測でパケットロス率と、どのホップから発生しているかが分かります。途中の1ホップだけで終点まで続かないロスは通常問題ありません。
  • nexttrace・besttrace:各ホップのASNと所在地が表示され、59.43.x.x(CN2)か 202.97.x.x(163)かを判断できます。

戻りルートを確認するには、テストサーバーにログインし、ユーザーがいる省の電信・聯通・移動のIPへそれぞれトレースします(例のアドレスは実際のものに置き換えてください)。

mtr -rwc 50 198.51.100.20
nexttrace 198.51.100.20

ツールの使い方の詳細は速度テストとトレースルートのガイドを参照してください。

「CN2」という表記だけでは、GIAかGTか、また聯通・移動ユーザーへの戻りが最適化されているかは分かりません。必ず夜間に、ユーザーが実際に使うネットワークから自分でテストして確認してください。

用途別の選び方

  • 中国向けWebサイト・EC:コンテンツ中心のサイトならCN2 GTで足りることが多く、決済の速さや夜間の安定性を重視するならCN2 GIAがおすすめです。
  • ゲーム高速化・リアルタイム用途:遅延そのものよりジッターやロスの影響が大きいため、CN2 GIAかよく調整された3キャリア回線が無難です。
  • API中継・越境オフィス:社員の接続回線に合わせて選び、キャリアが混在するなら3キャリア最適化回線が便利です。
  • 中国以外・グローバル向け:通常のBGPでコストパフォーマンス良く運用できます。
  1. ユーザーのキャリアとアクセス時間帯を把握します。
  2. 中国の夜間に利用が集中するなら、CN2 GIAやプレミアム3キャリア回線に予算を割きます。
  3. 予算が限られる場合はCN2 GTやBGPから始め、実測後にアップグレードします。
  4. 回線だけでなく、利用者のいる地域に合わせてロケーションを選びます。

IMIDCでは、香港・ロシア・米国(ロサンゼルス)のサーバーに中国向けCN2回線があり、日本のサーバーはCN2最適化回線、韓国のサーバーはKTネットワーク、台湾のサーバーは台湾のネイティブIPを提供しています。その他の地域はそれぞれの地域のユーザー向けのため、中国からのアクセスが重要な場合は事前にテストしてください。

よくある質問

CN2 GIAは常にCN2 GTより速いですか?

空いている時間帯は同程度のこともあります。差が出るのは主に夜間ピークや混雑時の安定性です。

pingは正常なのに夜間にサイトが遅いのはなぜですか?

pingはパケットが小さく、別の経路を通ることもあります。mtrでロスを確認し、戻りルートもテストしてください。ページのデータはサーバーからユーザーへ流れるためです。

ユーザーが中国以外ならCN2は必要ですか?

通常は不要です。CN2は主に中国本土からのアクセスを改善するもので、他の地域向けなら適切な場所の通常BGPで十分なことがほとんどです。

サーバーが実際にどの回線を使っているか確認するには?

nexttraceやbesttraceを双方向で実行し、各ホップのASNを確認します。AS4809や59.43.x.xはCN2、AS4134や202.97.x.xは163を示します。

テスト結果の読み方やロケーション選びでお困りの場合は、サポートチケットを送信してください。IMIDCの24時間365日対応チームが回線を確認し、適したサーバーをご提案します。

この回答はお役に立ちましたか?

関連チュートリアル